スポンサー広告

スポンサーサイト

 ←メンターにおける、冒険クエスト紹介の限界についての考察 →プレステ・ジョアンの国 プリンシペ島 交渉編
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



もくじ  3kaku_s_L.png 大航海小説
もくじ  3kaku_s_L.png 冒険関係
もくじ  3kaku_s_L.png 報告
もくじ  3kaku_s_L.png 南蛮貿易
  • TB(-)|
  • CO(-) 
  • Edit

大航海小説

プレステ・ジョアンの国 自然の驚異

 ←メンターにおける、冒険クエスト紹介の限界についての考察 →プレステ・ジョアンの国 プリンシペ島 交渉編
主な登場人物:ルシオラ→本編の主人公。やたら海賊に絡まれる可哀そうな冒険者。

ムッツリーノ(ニコラ)→ルシオラの副官で、参謀を務める。経験豊富な錬金術師見習い。

ブラドー(ランスロット)→ルシオラの副官で第二番艦の船長。直情タイプだが、いいヤツ。

名倉たち(船員)→いつも長距離航海に付き合わされる可哀そうな船員たち。


ヴェルデ盗賊団との一悶着を経て、幾人もの船乗りが恐れおののく穀物海岸へと海域を進めたルシオラ一行。
照りつける太陽と不揃いな雲が、この先の航海を容易ならざるものと暗示しているかのようだった。

ムッツリーノ「これが噂に聞く穀物海岸か。やけに穏やかだな。なんでも、炎に身を焦がす海ということを聞いたことがあるが、ポルトガルのデマだったわけだな。感じ悪い…」

当時穀物海岸や黄金海岸は、「炎の海」とも呼ばれており、航海者たちがこの先への海域航海を拒むのが通例であった。それを覆したのがかの有名な「エンリケ航海王子」である。

ルシオラ「トリデシリャス条約でイスパニアとの境界線が決まった今、ポルトガルがアフリカ経営に執着するのは当然ですよ。書物にはいろいろなことが書かれてます。シーサーペントもでるそうですねこの辺りでは…」

当時のことである。今では馬鹿らしいと一笑にふすところだが、名倉は不安になっている。
なにせ、本気で海の怪物らが海を跋扈していると信じられていた時代だからだ。

ムッツリーノ「おい、船長。ちょっと風向きがおかしくないか?」

それは突如としてやってきた。

穀物海岸名物、夏の大嵐である。

暴風雨にさらされたルシオラ一行。まともに嵐に遭遇したのは初めてといっていいだろう。
しかも地中海の生ぬるい嵐とは違って、外洋での出来事である。慌てふためく名倉に対し、ルシオラは

「生きて帰るか、棺桶になって帰るか。全員の働きにかかってますよ!さぁ水をかき出しましょう!!」

船長以下全員が、船内に侵入した海水を懸命にかき出し始めた。
しかし、揺れる船体に慣れない作業から、次第に船酔いをおこす名倉も出始めた。

そんな時、船内奥から声が聞こえた。

名倉「砲室から入水~!繰り返す!砲室から入水~!」

クリッパーの簡易装甲を水圧がぶち抜いたらしい。
瞬く間に海水が船内を侵し始める。

ルシオラ「手桶を壊さないように全力で水を出すのです!」

とはいうものの、浸水速度は衰える気配がない。

そこへ、ブラドーの商用ガレオンが接舷を試みた。
船をくっつけることで揺れをおさめ、水の流れをガレオンのほうにも向ける作戦である。

ムッツリーノ「ほぅ、ただの鉄砲玉かと思いきや、なかなかやるな」

ガッシャーン!ものすごい音がした。どうやら接舷がうまくいったようだ。

ブラドー「提督~!接舷は成功した!早く水をこっちに流せ!」

懸命な作業が功を奏してか、雨が弱くなってきたのもあって船内に浸水した海水はほぼ抜ききったようだ。
しかし、依然として暴風が続くため、マストの調整や船体維持など、皆死に物狂いで船を守った。


…数時間後

嵐は収まった。クリッパーのマストはボロボロになり、船体の損傷もかなりのものだったが、名倉は全員生きていた。一人も流されずに嵐を乗り切ったのだ。

ルシオラ「資材はありったけのものを出してください。ガレオンは丈夫ですからクリッパーの修繕作業が最優先です」

ルシオラはずぶ濡れのコートのまま、てきぱきと指示を出した。
もともとマッサワまで無寄港予定だったためか、食料や水の心配はない。むしろ資材不足が気にかかるところだ。

名倉「こりゃあいけねぇぜ船長。近くの港にでも寄港しないと資材が足りやせん!」

しばし考えたルシオラは

「サントメに寄港します」

一同「えーーーーーーーーーっ!?」という表情だった。
しかし、測量技術を持つルシオラに狂いはなかった。
というのも、嵐の際、錨を落とし切らずに、南東方面へ流れるように計算していたからだ。

現在地は穀物海岸を通り抜け、黄金海岸に到達しているのだ。
それを聞いた名倉たちは、ただ唾を飲むしかなかった。
船体の損傷度はルシオラの計算外だったようだが…


もくじ  3kaku_s_L.png 大航海小説
もくじ  3kaku_s_L.png 冒険関係
もくじ  3kaku_s_L.png 報告
もくじ  3kaku_s_L.png 南蛮貿易

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

まとめteみた【世界の僻地から】

主な登場人物:ルシオラ→本編の主人公。やたら海賊に絡まれる可哀そうな冒険者。ムッツリーノ(ニコラ)→ルシオラの副官で、参謀を務める。経験豊富な錬金術師見習い。ブラドー(ランスロット)→ルシオラの副官で第二番艦の船長。直情タイプだが、いいヤツ。名倉たち(...
【メンターにおける、冒険クエスト紹介の限界についての考察】へ  【プレステ・ジョアンの国 プリンシペ島 交渉編】へ

INDEX

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。