世界の僻地から

大航海時代オンラインのEOSサーバーで冒険業を営んでいる誤字多き青年とその仲間たちの小説と航海日誌である…

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プレステ・ジョアンの国 哀愁のブラドー

大航海小説

主な登場人物:ルシオラ→本編の主人公。やたら海賊に絡まれる可哀そうな冒険者。

ムッツリーノ(ニコラ)→ルシオラの副官で、参謀を務める。経験豊富な錬金術師見習い。

ブラドー(ランスロット)→ルシオラの副官で第二番艦の船長。直情タイプだが、いいヤツ。

名倉たち(船員)→いつも長距離航海に付き合わされる可哀そうな船員たち。

ハルム→ハルム=イヤード=ウッディーン。神秘教団『アスラーン』のメンバー。ルシオラたちに攻撃を仕掛ける。

サリム→サリム=イヤード=ウッディーン。神秘教団『アスラーン』のメンバー。ハルムの妹。


ドォォォォーーンッ!!

その時、街の北方からすさまじい衝撃音が聞こえた。
モスクの静寂を打ち消すかの如く、街全体が地鳴りに見舞われたのである。

ルシオラはよろめきながら腰を降ろすと、ブラドーに指令を出して様子を探らせた。
ハルム兄妹は困惑の色を隠せないまま、フードを被ってモスクから消えた。
一瞬の出来事であった。

「速い…本気でかかってこられたら、私は今頃刃の養分でしたね」
疲労感が隠せないルシオラは、そのまま床に横たわった。ムッツリーノは抱えるようにして彼を看護した。

その頃、騒ぎを聞きつけた自警団や帝国の駐留部隊が慌ただしく街中を動き回っている。
ブラドーは付近の小屋から自警団と思わしき服装を頂戴して、情報収集を行っているようだ。


事件の騒動は翌朝には落ち着いた。真相は不明であるが、北のモスクを狙ったテロ活動ということで落ち着いた。しかし、現場にはブラドーが持ち帰った不気味な布切れが、事の重大さを物語っていた。


― サソリの針 ―

それが意味するものは…
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プレステ・ジョアンの国 悲しみを知る目

大航海小説

主な登場人物:ルシオラ→本編の主人公。やたら海賊に絡まれる可哀そうな冒険者。

ムッツリーノ(ニコラ)→ルシオラの副官で、参謀を務める。経験豊富な錬金術師見習い。

ブラドー(ランスロット)→ルシオラの副官で第二番艦の船長。直情タイプだが、いいヤツ。

名倉たち(船員)→いつも長距離航海に付き合わされる可哀そうな船員たち。

ハルム→ハルム=イヤード=ウッディーン。神秘教団『アスラーン』のメンバー。ルシオラたちに攻撃を仕掛ける。

サリム→サリム=イヤード=ウッディーン。神秘教団『アスラーン』のメンバー。ハルムの妹。


 モスクの扉が開け放たれる。そして砂煙がモスクに入り込むと同時に二人の人影が映った。暗殺者は不用意に動くことはない。それがルシオラに治療の時間を与えたことになる。

「ルシオラよ、覚悟してもらおう」
ハルムはマントを払ってダガ―を構えた。

「サソリの毒が、お前を殺す。だがその前に私たちがお前を殺す」
サリムの声だ。二人とも声に執念を感じる。

一体なぜ…

「フッ、暗殺集団というのはいつの時代も下衆な集団ですね。一人を殺すのにわざわざ二人で来るとは…燃費が悪いことこの上ないですね」
微かな笑みを湛えながら剣を握るルシオラ。汗はかいているものの、歩みはしっかりしている。どうやら毒はほぼ抜け切ったようだ。

「お前の部下には優秀な医者がいるようだな。常人ならすでにこと切れていたか、あるいは発狂したか…」
沈着な口調で話をするが、ダガ―をおろしている。微妙にプライドをくすぐられたようだ。ハルムはサリムに下がれと合図を送っている。

「やれやれ、私は貴方たちに関わった覚えはないんですがね…ただ、相手に殺気がみなぎっている以上、油断はできませんね。しかし、暗殺者が殺気をみなぎらせるとは…ただ事ではないということですか」

長台詞は相手の心理をくすぐる。その間に相手の動きを探る余裕もできるからである。

「問答無用!貴様は殺す!覚悟しろ!!」
ハルムは宙を舞うように暗闇のモスクでダガ―の雨を降らせた。


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プレステ・ジョアンの国 毒針の脅威

大航海小説

主な登場人物:ルシオラ→本編の主人公。やたら海賊に絡まれる可哀そうな冒険者。

ムッツリーノ(ニコラ)→ルシオラの副官で、参謀を務める。経験豊富な錬金術師見習い。

ブラドー(ランスロット)→ルシオラの副官で第二番艦の船長。直情タイプだが、いいヤツ。

名倉たち(船員)→いつも長距離航海に付き合わされる可哀そうな船員たち。

ハルム→ハルム=イヤード=ウッディーン。神秘教団『アスラーン』のメンバー。ルシオラたちに攻撃を仕掛ける。

サリム→サリム=イヤード=ウッディーン。神秘教団『アスラーン』のメンバー。ハルムの妹。


 扉が静かに開いた。店主は当然のように鍵をしてあったが、暗殺集団には赤子の手をひねるに等しい無駄な行為にすぎない。

 ブラドーは気づいていた。何者かがこの寝所に近づいてくるのを。彼は昔の稼業のおかげか、素晴らしく野生の勘が鋭い。時には空気の流れで、異変を感じ取ることもできる。ルシオラとて万能ではない。頼れる部下がいてこその自分であるという思いは常に忘れてはいない。
「提督、俺がドアを蹴破る隙に、そこの窓から逃げてくれ。集合場所は西のモスクがいいかな。」
ルシオラは侵入者の存在をすぐに察知し、ブラドーの動きを探りつつ、掛け布団を片づけている。

バターーーンッ!!

大きな音に、寝ぼけた店主が悲鳴をあげるが、無残にもかき消された。店主は、片方の手によって殺されてしまった。

「なんてことを…」
ルシオラは、無念さをこらえつつ、西のモスクへと向かった。すぐ後にブラドーも駆けつけている。
騒ぎを聞きつけた近所の住民が、たいまつに火をともし、辺りを明るく照らし始めた。
すぐに街の衛兵も駆けつけてくることだろう。

「暗殺集団にしてはしくじりましたね。店主の悲鳴は大誤算だったはず。まさか…」
計ったようにムッツリーノが、北側の宿から駆けつけた。
「あなたですね、店主に細工をしたのは…」
ムッツリーノへ睨みつけるように視線を向けた。
「あぁ、しかし殺されるとはな。うまく隠したつもりだったのだが…」
しくじったという表情ではない。すべて計算済みのことであるようだ。

ブラドーが走る数十メートル先から砂埃が舞う。
やつらが追ってきているようだ。

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プレステ・ジョアンの国 熱砂の青いサソリ

大航海小説

主な登場人物:ルシオラ→本編の主人公。やたら海賊に絡まれる可哀そうな冒険者。

ムッツリーノ(ニコラ)→ルシオラの副官で、参謀を務める。経験豊富な錬金術師見習い。

ブラドー(ランスロット)→ルシオラの副官で第二番艦の船長。直情タイプだが、いいヤツ。

名倉たち(船員)→いつも長距離航海に付き合わされる可哀そうな船員たち。

ハルム→ハルム=イヤード=ウッディーン。神秘教団『アスラーン』のメンバー。ルシオラたちに攻撃を仕掛ける。

サリム→サリム=イヤード=ウッディーン。神秘教団『アスラーン』のメンバー。ハルムの妹。


 トンブクトゥ。現在の西アフリカのマリ共和国内のニジェール川の中流域、川の湾曲部に位置する。砂漠の民トゥアレグ族の都市である。この時は、ソンガイ帝国に支配されており、西欧では「黄金郷」として知られるほどである。アラブ・ムスリムの学者たちも往来し学問研究も盛んだ。

 強い日差しが照りつける中、ルシオラ一行は街の有力者に挨拶をすることになった。挨拶自体は軽微なもので、行き当たりばったりで決まった宿に腰を降ろすと、今後のエチオピアへの行程を話し合うこととなった。

 行程はすぐにというわけにはいかず、意見が分かれていた。最初の案はムッツリーノが提案。イフォラ山地を越えて、アイル山地を通過、下山した後に、ティベスティ高原、エネディ高原を横断する。そこから青ナイル・白ナイルをまたいで、エチオピア高原に入るという行程だ。山地を何度も踏破しなければならないため、非常に時間がかかるが、身を隠しながら進めるという超安全策である。
 二つの目の案はブラドー。ニジェール川を逆走し、ベヌエ川を上り、チャリ・ウバンギ・ウエレ・白ナイルをそれぞれ川の流れに逆らいながら、エチオピア高原へ接続する形をとる。こちらは川の流れに左右され、見晴らしもよいため、『アスラーン』に見つかりやすいという欠点もある。しかし、ムッツ案よりは遙かに早く到達することが可能である。

ルシオラ一行が『アスラーン』を警戒し始めたのは、イエルワを発ってからすぐに襲撃にあったからである。明確に一行を狙っていることがわかった以上、行程も慎重に決めなければならない。

 ルシオラは決断すべき時を迎えた。

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プレステ・ジョアンの国 内地の恵み

大航海小説

主な登場人物:ルシオラ→本編の主人公。やたら海賊に絡まれる可哀そうな冒険者。

ムッツリーノ(ニコラ)→ルシオラの副官で、参謀を務める。経験豊富な錬金術師見習い。

ブラドー(ランスロット)→ルシオラの副官で第二番艦の船長。直情タイプだが、いいヤツ。

名倉たち(船員)→いつも長距離航海に付き合わされる可哀そうな船員たち。


イエルワを経った一行は、一路北西のトンブクトゥを目指した。800㌔という行程を徒歩で踏破するわけにもいかず、ラクダを使っての移動だったが、25日で中間地点に当たるティラベリ村に至った。

しかし、ティラベリ村は廃墟と化しており、補給の見込みは薄かった。しかも、ところどころに三日月のついた謎の紋章をたびたび目にすることになった。

「なんだこりゃ?ハーフムーンばっかりじゃねぇか。食料はねぇのかよ」
不機嫌そうに話すブラドー。

「この状況を考えてみろ。むしろ食料があったら警戒すべきだぞ」
冷静に状況を分析するムッソリーニ。

この二人の副官。それぞれに特技を持っており、ルシオラの稼業を支えるニ柱であることに違いはないが、ここにきて、アフリカ文化圏に詳しい人材がいないということに、ルシオラは一抹の不安を抱えていた。

「マニュアにそのまま同行していただいた方が良かったかもしれませんねぇ…」
ため息交じりにルシオラは顎に手をあてた。

「それに大反対したのはムッツと船長だぜ?俺が賛成してたんだからその通りにしておけばよかったものを」
得意げに語るブラドー。もちろん悪意はない。

「あなたが言うこともたまには正しい助言となりうる、ということを学んだ気分です」
笑みをこぼしながら、付近の植物に目をやるルシオラ。

すると…

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ルシオラ

Author:ルシオラ

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気が向いたら強化もします
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